なう

普段ならありえないことですが、早朝に目覚ましなしで起きてしまいました。

そして、しばらく目の前の山盛りの灰皿を眺めていました。

早朝から葛藤、早朝葛藤。ふと浮かんだこの語呂のテンポを気に入り、リズムをつけて、繰り返し繰り返し気の済むまで頭の中で奏でていました。

振り返りますと、私という人間は、食料を買い置きしても、その日の内に食べつくしてしまう、暴走機関車なのです。

 

 

 

山盛りの灰皿から吸い残しの多いタバコを見つけたときは、それは心ときめくような得した気分になりました。

例えるなら、野暮な例えはやめておきましょう。

大事な一番すい残しの長いものを燻らせ、普段なら見向きもしないザコでも吸えそうなものすべてを探し出し、一列に並べ、今、吸い尽くしたところです。

 

 退路は絶たれた